クレンジング選びを間違えると逆効果!?気をつけたいポイントとは?
クレンジングの役割は、メイクなどの肌表面の汚れを取り除くことですが、
そうなると、洗浄力を重視しがち。
「クレンジングはメイクが落ちればOK!」と思って選んだものが、
実は肌に負担をかけてしまい、肌荒れの原因になったりも・・・
クレンジングの種類によって洗浄成分の配合も異なります。
美肌づくりの土台は「不要な汚れは落とすこと」から始まります。
クレンジング選びから見直してみましょう。
1.クレンジングはどんなしくみで汚れを落とすの?
メイクとクレンジングをなじませて洗い流す、という工程は「乳化」作用です。
本来、水と油は混ざり合わないものですが、乳化することで混ざり合います。
身近なものでいうと、ドレッシングが分かりやすい例です。
ドレッシングは、よく振る前は2層に分かれていますが、ドレッシングには食品に使われる界面活性剤が入っており、これが本来混ざり合わない水と油が振ることで乳化され、安定した状態にしているんです。
では、クレンジングはどうなっているかというと、肌表面のメイクとクレンジングをなじませることで、乳化され、メイクが浮き上がります。
浮き上がったメイクは、水やぬるま湯と一緒にするっと流れていきますので、肌表面の汚れがスッキリ落とせる、というしくみです。
クレンジングとメイクをなじませることを怠ったり、丁寧に洗い流さないと、汚れが肌表面に残ったままになってしまい、肌荒れや詰まりの原因にもなるんです。
2.クレンジングの種類は?
大きくわけて5種類あります
・オイルタイプ
油分が多いオイルタイプのクレンジングは、メイクと素早くなじむのが特長。
ウォータープルーフのメイクも短時間でスッキリ落とせますが、オイルに厚みが少ない分、肌への刺激に注意が必要です。
・リキッドタイプ(ローション系)
コットンに含ませてふき取るリキッドタイプのクレンジングは、メイクをさっと落とせるのが特長。
手軽ですが、洗浄力が強いものが多く、さらにコットンを使うため、肌に刺激を与える可能性が高いので負担もかかりやすくなります。
・ジェルタイプ
水分のかたまりのようになっているため、肌への負担が少ないのが特長。
メイクとなじむのに少し時間がかかることは気になりますが、洗い上がりはなめらか。
・クリームタイプ
しっとりとしたクリーム状のクレンジングで、洗い上がりがクリームをつけた後のような感触が特長。
油分が多い割りにはメイクとのなじみが弱く、スッキリ落ちにくいのが気になるところです。
・シートタイプ
洗浄成分が浸されたシートタイプのクレンジングで、持ち運びも便利でどこでも使用できるのが特長。手軽さはありますが、洗浄成分のみで落とすため、肌へのダメ―ジがあり、毎日使用するのにはあまりおすすめしません。
3.クレンジング選びのポイントは?
・石油系合成界面活性剤が不使用が◎
ラウリル硫酸Na
ラウリル硫酸TEA
ラウレス〇〇
コカミドプロピルベタイン などの成分に注意してみましょう。
・天然成分や保湿成分が配合されている
ヒアルロン酸Na
カミツレ花エキス
オウゴン根エキス
ダマスクバラカルス培養エキス など植物由来の成分が◎
・肌のうるおいを保つ
洗浄成分が強すぎると肌のうるおいも流れてしまいます。
肌のうるおい保つ保湿成分が配合されていると、洗い上がりの肌もなめらかに。
4.クレンジングでやってはいけないことは?
・こすりすぎ(シワやくすみの原因に)
肌は約2㎜と言われています。
強い刺激を与えると簡単にキメが乱れてしまい、シワができやすくなります。
また、ゴシゴシこすることは刺激から肌を守るために角質が厚くなり、くすみやごわつきの原因にもなります。
・洗いすぎ(やりすぎると過剰皮脂の原因に)
熱いお湯で洗い流すと肌内部の天然保湿成分が流れてしまい、肌のうるおいを保とうとして過剰に皮脂をだしてしまいます。その結果、テカリやニキビの原因に。
・少なすぎ(適量以下は毛穴詰まりの原因に)
クレンジングを適量以下で使用すると、クレンジングに肌表面の汚れを取り込むことができません。肌に汚れが残ったままになり、ニキビや毛穴の黒ずみを引き起こすことにつながります。
クレンジングを見直すだけで、肌のキメや毛穴が整うことも!
素肌の土台が整うと、メイクも仕上りもアップします。
メイクを楽しんだあとは、毎日クレンジングで丁寧に汚れを取り除きましょう。