こんにちは!エステサロン経営で女性の夢を応援するSR SALONサロンインストラクターの立石です。
コロナ禍を経て、エステ業界の規模は回復傾向にあります。
今後は店舗数の増加やニーズの多様化などにより、競争が激しくなっていくことが考えられます。
そんなエステ業界で生き残っていくためには、さらなる工夫や取り組みが必要になるでしょう。
そこで今回のコラムは、エステ業界の動向について解説。
近年の市場規模の推移や注目分野、エステ業界が抱える課題などもお話しします。
目次
エステ業界の今後は?市場規模や市場動向を確認
市場調査や分析を行なっている株式会社矢野経済研究所が実施した2023年の調査によると、エステサロンの市場規模は、直近では2019年度が最大で約3,616億円。
2020年度以降はコロナ禍の影響を受けて2022年度まで3年連続で市場規模が縮小し、2022年度の見込値は約3,141億円とされました。
しかし、新型コロナウィルス感染症の影響が落ち着いてきた2023年度からは市場規模回復の兆しも見えはじめ、2023年度は前年度100.2%の約3,148億円と予測されています。
2022年度の市場規模の分野別内訳を見ると、女性向けの施術が全体の65.4%で約2,055億円、メンズエステ市場が約96億円、物販市場が約990億円となっています。
エステ業界の課題は?
エステ業界では、人材不足、価格競争の激化、集客の難しさの3つの課題を抱えています。
これらの3つの課題について、それぞれご紹介します。
①人材不足
エステサロンは個人でも開業できる業種のため参入のハードルが低く、店舗数自体は年々増加しています。
しかし、全体的な店舗数は増えているものの、人口減少などの影響や労働環境の問題から、エステ業界は慢性的な人材不足となっています。
また、エステティシャンは女性が多いため、結婚や出産・育児などによるライフスタイルの変化の影響を受けやすく、人材の入れ替わりが早く長期的な人材育成が困難という側面もあります。
②価格競争の激化
エステサロンの店舗数の増加に伴い、集客のための価格競争が激化しています。
低価格のサービス提供は消費者にとっては嬉しいものですが、事業者にとっては収益の安定が難しくなり、業界の成長率にも影響してしまいます。
高品質なサービス提供のためにも適正価格を維持したいものです。
③集客の難しさ
こちらも店舗数の増加により競合が増え、新規顧客の獲得が難しくなっています。
新規顧客の獲得には広告が欠かせませんが、中小企業や個人のエステサロンでは予算が少なく大々的な広告が打てないケースも。
また、近年ではインターネットによる広告・集客が主流となってきていますが、SNS広告やWeb広告にはノウハウが必要です。
そのため、すぐに効果的な広告を取り入れられないサロンも少なくありません。
エステ業界の将来性についても確認!
先ほどもご紹介した通り、エステサロン市場は徐々に回復傾向を見せています。
ニーズに合ったサービス展開を進められれば今後の新規顧客の拡大・売上増加・市場規模拡大も目指せるでしょう。
今後の傾向としては、エステシャンを配置しない「セルフエステ型」やリーズナブルな月額料金で通い放題の「サブスクリプション型」など、低価格を押し出すエステサロンが登場するでしょう。
その一方、顧客の悩みに寄り添ったきめ細やかなメニューを提供する「オーダーメイド型」も増え、二極化が進むのではないかと見られています。
顧客の多様なニーズに対応するさまざまなサロンがこれからも増えていくでしょう。
エステ業界で今後生き残っていくのに必要なポイント
エステサロンの店舗数は年々増加しています。
市場規模が拡大しているとはいえ、常に他店舗との競争となりますので、業界で今後も生き残っていくためにはさまざまな工夫や取り組みが必要になるでしょう。
エステ業界で今後も生き残り売上を伸ばしていくためのヒントをご紹介します。
他店との差別化
自社にしかないサービス、技術、おもてなしなどを強化し、自社独自の魅力をアピールすることで、差別化を図り、顧客のリピート率を上げることができます。
そのためには自社の分析を行い、強みをさらに強化、弱みの改善を進めましょう。
流行の移り変わりが早い美容業界で、いち早くトレンドを取り入れることも効果的です。
新規顧客、新規ターゲット層の拡大
継続的な売上アップには、新規顧客の取り込みが重要です。
SNS広告やWeb広告は潜在顧客へのアプローチが可能な広告方法ですので、ぜひ積極的に取り入れてみましょう。
広告を出す前に、自店のSNSの投稿を充実させることも大切です。
また、サービスの多様化や専門化を進めることで、既存顧客とは異なるお客様層へターゲットを広げることができるでしょう。
労働環境の改善
労働環境を見直して働きやすさを整え、スタッフの定着を目指しましょう。
給与の引き上げ、休日の確保などの他、女性が多い業界ですので産休・育休、時短勤務、看護休暇などの導入・拡大などもぜひ検討を。
労働環境の見直しは優秀な人材の確保になり、ひいてはサービス品質の向上にもつながります。
エステ業界の動向を知り今後への対策に取り組もう
エステ業界は新型コロナウィルスの影響も落ち着き、2023年度からは市場規模も回復傾向にあります。
エステ業界では人材不足、価格競争の激化、集客の難しさなどが課題に。
店舗数の増加やニーズの多様化から競争も激しくなるなか、エステ業界で生き残っていくためにはさらなる工夫や取り組みが必要となるでしょう。
他店との差別化、新規お客様層の拡大、労働環境の改善などがその一歩。
エステ業界の動向や市場の傾向に合わせた対策や工夫を検討していきましょう。
「SR SALON」では、未経験でも短期間でエステサロンを開業できる開業サポートを行なっています。
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